立ち食いそば・うどんのチェーン店として東京都内を中心に129店舗を展開する『名代富士そば』
そこの社員8名が、2020年12月25日に未払いの残業代など計約9000万円の支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てて話題になっています。
これに対して現時点で、会社側はコメントを控えていますが、社長は一体どういう人物なのでしょうか?
またホワイト企業として有名でしたが、実態は違っていたのでしょうか?
今回は
名代富士そばの現在の社長は誰なのか?
ホワイト企業からブラック企業になってしまったのはいつから?
以上のことについて調べていきたいと思います。
名代富士そばの運営会社はダイタンホールディングス
名代富士そばはチェーン店として知られていますが、その運営会社はどこなのでしょうか?
運営会社はダイタンホールディングス
ダイタンホールディングスは富士そばの親会社です。
その傘下に国内8社がありますが、全て富士そばの店舗経営を行っているそうです。
国内8社の全てが同じ組織構造で同じ業務内容を行っているところが、少し風変わりな気がしますね。
会社の概要がこちらです。
【会社名】ダイタンホールディングス株式会社
【所在地】〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目36番1号 オダカビル3階
【設 立】1985年7月29日
【従業員】3名
会社の場所はここです。JR代々木駅のすぐ近くです。
傘下にある国内8社名はこちらです。
・ダイタン企画株式会社
・ダイタン食品株式会社
・池袋ダイタンフード株式会社
・ダイタンイ―ト株式会社
・ダイタンミール株式会社
・ダイタンキッチン株式会社
・ダイタンマルシェ株式会社
・ダイタンディッシュ株式会社
いずれも業務内容は『そば・うどんなどの販売』になっており、8社とも所在地は親会社のダイタンホールディングスと同じビル内になっています。
ダイタンホールディングス社長は丹有樹
名代富士そばを運営している会社・ダイタンホールディングスの代表取締役社長は
名 前:丹 有樹(たん ゆうき)
誕生年:1974年
出生地:神奈川県
最終学歴:慶応義塾大学経済学部
丹有樹代表取締役社長の年齢は2020年現在46歳。
大学卒業後、テニスコーチとして働きながら、プロテニス日本の立ち上げに参加しています。
ゆくゆくは会社を継ぐことを意識しており、29歳の時にタイタンホールディングスに入社しました。
2015年41歳の時に、現在の代表取締役に就任しています。
父親は創業者の丹道夫
丹有樹社長はいわゆる二代目社長になります。
父親は1972年に名代富士そばを創業した丹道夫(たん みちお)です。
もともとは不動産業をしていた丹道夫がサイドビジネスとして名代富士そばを立ち上げたのが、ダイタンホールディングスの始まりです。
丹道夫氏は名代富士そばを『ホワイト企業』として有名にしました。
また前述した同じ業務形態の国内8社の会社を創設したのも丹道夫氏です。
丹道夫氏はその理由について著書で
国内8社に分けたのはそれぞれが競争意識を持つから
それぞれの会社が独立採算制を取っている
と語っています。
丹道夫氏は2015年に長男の丹有樹氏に代表取締役社長を譲り、現在は会長として会社に残っています。
二代目社長の頃から次第にブラック企業へ?
今回の報道では『ホワイト企業』のはずの『名代富士そば』が実は『ブラック企業』だったことが話題になっています。
それは二代目として丹有樹氏が社長に就任した2015年ころから徐々にブラック企業へ変わっていっていたようです。
2015年に丹会長の長男・有樹氏が社長就任後、「会社は会長時代の緊張感を失い、利益優先で長時間労働が当たり前となっていった」とこの社員は語る。
ーー8社が競争するので、利益を出さないと比較されます。その結果、有給休暇を使わせず残業代も払わず人件費を削減して偽物の利益を出していました。固定残業代を出しているから、社員はいくら働かせても無料だと考えていたのかもしれません。もう魔法は解けました。
ーー『人こそが財産である』というメディアでおなじみの会長の考え方は今の会社には全くない。社員は使い捨ての駒だ。
出典:Yahoo!ニュース
国内8社に会社を分けて、独立採算制を取っていたのが仇になったのでしょうか。会社は徐々に利益優先に走り、社員たちは採算を取るために休む間もなく、がむしゃらに働き続けていたようです。
中には2019年10月の台風19号の際に、本社から「店での24時間待機」を命じられ、避難勧告の出る中、一人店に向かい35時間勤務をした店長も。
今回の社員からの申し立て内容を見ていると、その実態がホワイト企業どころか、ブラック企業に思えて仕方ありませんね。
富士そばに対するSNSの反応
今回の社員による残業代未払い請求を受けて、富士そばに対する様々な反応が出ています。
ホワイトだと思っていた富士そばまでブラックだったとなってはどこがホワイト企業なのか正直わからぬ、、、。
— ローリー太田@めがねす (@rolly_ohta) December 24, 2020
富士そばの報道を見て思うのは、ホワイト企業を装っているが、実際はそうではない会社ってそこそこあるのではないか。不当な扱いを受けた人は去って行くし、多少おかしなところがあっても、辞めたくない人はあきらめて言わなかったりするわけだし。
— 有限会社編集工房インデックス (@VogE7t9hR4mAAHG) December 25, 2020
自称ホワイト企業の化けの皮が完全に剥がれたな。まあ、有休取らせてますとか法に定められた当たり前の事を、さも素晴らしいことのように言っていた辺り、すごく怪しかったけどな。
会社がどうのこうのより、物、サービスに対する適正価値の金を払えない日本社会に責任がある思うが。特に食品産業関連は低く見られすぎる。
富士そばのように、創業者が自社を「ホワイト企業」として宣伝している企業において、現場で残業代未払いや長時間労働が蔓延しているケースは多い。
飲食店(チェーン店)は薄利多売の傾向があるから、難しい職種だよね。
冨士そば以外に表にでてこない、ところもありそうな気がするけど、従業員の方も我慢の限界を超えるひどさなんでしょうね。
『自称ホワイト企業の実態はブラック企業なのはよくあること』や『飲食業界は適正価値が低く見られている』など、問題の根深さを感じさせられる反応が多く見られました。
これを機会に、経営者と従業員の双方が満足しあえるようしっかりと話し合ってほしいですね!
富士そば二代目社長は丹有樹! まとめ
今回は『名代富士そば』の社長が誰なのか?ホワイト企業の実態はブラック企業だったのか?について調べていきました。
・親会社がダイタンホールディングスで、丹有樹が代表取締役社長
・丹有樹社長は創業者丹道夫の息子で二代目社長
・丹有樹社長就任後から次第にブラック企業に
丹有樹代表取締役社長には、父親である丹道夫会長が作り上げたホワイト企業のイメージを回復するべく、しっかりと従業員や現場の声を真摯に受け止めて欲しいなと思いますね!
『富士そば』は関東圏内で親しまれているそば屋として、これからも頑張っていってほしいです!
それでは最後までお読み頂きありがとうございました!